群れたその先に

- 作者: ケヴィンケリー,服部桂,Kevin Kelly,福岡洋一,横山亮
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 1999/01
- メディア: 単行本
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最近読んでる。1994年に原本は出てるらしいんだけど、とても今のインターネットの流れに似ているなぁと思ったところがあったので書いとく。
この本の最初で、ネットワーク社会が今後広がっていったその先の例として、「超個体」というキーワードが出ていた。
超個体 - Wikipedia
wikipediaによると、
超個体(ちょうこたい)とは、多数の個体から形成され、まるで一つの個体であるかのように振る舞う生物の集団のことである。通常、同種で構成される個体群やコロニーをさすが、異種集団を超個体と見なすこともある。
とのこと。ハチという個体それぞれは本来独立しているはずなのに、集団で移動する際にみんな同じ方向を向いて移動するみたいな感じです。
そうした、群れていくパワーみたいなものが今後ネットワーク社会で形成されていくのではないかという考察がされていました。

- 作者: ニコラス・A・クリスタキス,ジェイムズ・H・ファウラー,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/22
- メディア: 単行本
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この本にもそういった記述があった気がする。
僕もギークハウス沖縄というものが欲しいと思ったきっかけとして、どこか、「みんなと群れていたい」っていう気持ちがあるんだと思います。
インターネットを介して各個人のつながりが強くなり、個人の行動範囲が広くなっている現在、たぶん今度は(というかもうそうなってるのかもしれないけど)どんどん集団の力が強くなっていくと僕自身は考えています。
となると、たくさんの超個体同士の対立とかは出てきて、なーんか結局インターネットも「お前ドコ中だよー」的なものが比較要素として出てくるんじゃないかなぁなんて妄想してみたりしてます。
もしそういった対立がなくなって、「世界政府」的なひとつの超個体が完成したら、なんかちょっと嫌だなぁと思います。
でも個人が点在するような世界よりも、同じ趣向の人間たちが群れることはいいことだとも思うんですよねぇ。
なんか、そういう群れるグループがもっと流動的になる可能性もあるのか。「○○の時は僕が群れの先頭だけど、××のときは最後尾で追いかけます」みたいな。
それが個人的には一番いいなぁと思ったりもするんですが、そういう世界ができるとなんか、そういう流動的に立場が変わっている人の言葉に対して嫌悪感と言うか、「でもお前は□□じゃんかよぉ」みたいなことが生まれそうな気が…
わかんなくなってきたなぁ。少なくとも、自分のスタンスとしては、「みんなから出てきた言葉っていうのは、匿名だろうがお偉いさんだろうが同じ価値を持っていて、その取捨選択は自分の判断軸に合うか合わないかだと思う。なので、どっちの意見も対等に聴けるようになりたい」っていうなんとも「私の目標は世界平和です!☆ミ」臭のする立ち位置を目指したいなぁと思います。
すごく難しそうだけど。