Django 6.0 に追加される機能からみる、Djangoのコア機能への考え方

Django 6.x Streering Council の一人である Carlton Gibsonさんが Django 6.0 への機能についてブログを書いていました

Looking forward to Django 6.0 • Buttondown

Django 6.0のアルファ版リリースは 2025-09-17 を予定しています

Django 6.0 に追加される機能

ブログ記事には以下の3点が記述されています

機能としてはそれぞれ別ですが、共通していることがあります。 それは「すべてサードパーティライブラリの機能をDjangoの機能として取り込んだ」ことです。(注: 同じインターフェースとは限らない)

これらのパッケージはリリース済みのDjangoのバージョンでも利用ができます。

Djangoの「コア機能」とはなにか

先のブログ記事の作者である、CarltonさんはこのDjangoの「コア機能」への考えについて別の記事を書いています。

Thoughts on Django’s Core • Buttondown

概要として

  • Djangoの良さは、「時間ベースのリリーススケジュール」、「APIの安定性」、「フェローシッププログラム」である

  • 機能が追加されるほど、メンテンス対象の範囲が増えてしまう

  • 新しい機能はまずはサードパーティから始めよう

  • Djangoの機能となると、Djangoのリリーススケジュールに従うことになる。

最後の2点は、Djangoの公式ドキュメントにも同様の記述があります。

Djangoの「変化」

Djangoについてよく耳にする批判の一つが「変化が遅い」「新しい機能が追加されない」というものです。確かに、他のWebフレームワークと比較すると、毎回のリリースで大きな新機能が追加されることは少ないかもしれません。

しかし、これは本当に「変化がない」ということなのでしょうか?Django 6.0の例を見ると、実際には3つもの重要な機能が追加されています。問題は「変化の見せ方」や「変化のアプローチ」が他のフレームワークと根本的に異なることなのです。

これまでCarltonさんのブログ記事の内容からみえるように、Djangoのコアに入ることはある種「枯れているか」を大切にしており、「変化」でなく「置き換え」とすることでDjangoの開発が進められていることがわかります。

まとめ

Django 6.0は「進化の仕方」を私たちに示しています。新しい機能を追加することと、実験的な機能を追加することは同じではありません。Djangoは常に進化していますが、その進化は慎重で、実証的で、長期的な視点に基づいています。 「変化がない」のではなく「変化の仕方が違う」のです。そして、この違いこそが、Djangoが20年にわたって多くの開発者に愛され続けている理由なのかもしれません。

余談ですが JavaScriptライブラリのhtmxにも似たような考えを表明した記事があり、こうした考え方への支持が一定数はあるのかもしれません。

ダラダラと書いてしまいましたが、Django 6.0のリリースが楽しみです!