両目が人工レンズになって一ヶ月が経った。

前のエントリ で書こうと思っていた先天性白内障の話です。

6月5日、19日に先天性白内障の手術をし、両目が水晶体から人工レンズになりました。

それからおよそ一ヶ月経って、経過も順調です。

あまり経験した人もいないかな?と思ったので経緯も含めて書き記しておこうと思います。

きっかけ

年明けから急に目が悪くなったと感じ、近く自動車免許の更新もあったことから、4月にメガネを新調しようと眼科に行ったことがきっかけでした。

その場で「あなたは先天的の白内障で、メガネをしても視力は回復しない。治療法は手術のみ」というような主旨の説明をされ、そのまま手術に向けての準備が始まりました。

自分が生まれたときから白内障で、「今見える景色が他の人と違う」というのは驚きでした。

先天性白内障であると診断された理由としては

  • 自分が20代であること
  • 水晶体の濁り方(水晶体中心から外に向けて濁っていた。老化だと外側から濁るらしい)

ということです。

白内障のサイン

  • 光がやけに眩しく見える
  • 極端に見えづらくなる

ということを感じると白内障の疑いがあるようです。

僕自身、

  • 運転中、対向車のライトで目が開けられないほど眩しく感じる
  • エディタのフォントサイズを大きくしないと見えづらい

という心当たりがありました。

手術まで

4月に白内障ということがわかりましたが手術予約が取れず、結果的に2ヶ月後の6月になりました。

まず片目を手術してから経過を見て、合併症のリスクがないのであればもう片方もやるという流れになりました。

手術内容

目に部分麻酔をして汚れている水晶体を削り、削った部分に人工レンズを入れます。

だいたい手術は30分ほどですが、手術前の準備を含めると4時間ほどかかりました。

術後

扁桃腺を取る手術をしたときも思いましたが、術後が一番しんどかったです。

  • 眼帯は術後すぐで翌朝には取れる
  • ただし洗顔、洗髪は3日ダメ。
  • 術後3日は通院
  • 眼底検査のために瞳孔を開く薬を点眼するが、その影響で目が開けられない(運転も禁止)。

費用

360,000円/ 目 でした。

なので僕の場合は720,000円でした。

ただし人工レンズによって費用が変わり、今回ボクは保険適用の単焦点レンズではなく、多焦点レンズを選択しました。

単焦点レンズと多焦点レンズ

水晶体は遠近と見る場所に合わせてピント調整をしますが、人工レンズを入れるとその機能がなくなります。

なので、人工レンズでどこにピントを合わせるかというのを事前に決めます。そのピントが一箇所しか合わせられないのが単焦点レンズです。

単焦点レンズは保険適用で費用も安い(僕が聞いたときは7万円/目だったと思います)ですが、日常生活ではメガネが必須となります。

多焦点レンズは人工レンズを入れてもメガネがなしで生活できるようにするものです。 先進医療の対象となっています。(先進医療特約の生命保険により実費はありませんでした)

参考 : 多焦点眼内レンズ|診療メニューと費用|齋藤眼科

人工レンズになってよかったこと

見え方がぜんぜん違います。こんなに鮮やかだったのか…と感じました。

片目だけ手術が終わったときは、手術してない方の目にずっとゴミがあるように感じていました。

人工レンズになってちょっと面倒なこと

  • 手元のピントが以前より合わなくなりました。ある距離まで近づくと全部がぼやけてしまいます。

    • 本を読む距離が20センチぐらい遠くになってしまいました。
    • 見えないと近づくクセが取れず、余計に見えなくなってしまう。
  • 車のライトや光の見え方が変になる

    Image http://www.tsukazaki-hp.jp/care/ophthalmology/iol の画像がわかりやすかったので引用しました。 (引用元には手術の様子があります)

つらつらと書いてきましたが、先述の通り経過は順調で見た目では手術したことがわからないようにもなりました。

見え方も術前よりも格段に良くなっていて、目の疲れも軽くなったような気がしています。

同じような境遇の人の参考になるといいなぁ。