書けない

どこにも行き場がなかったからやってきたことなのに、それをまるで自分が誇りを持ってやってきたかのように書くことができない。

いつも逃げて、逃げて、逃げてこの場所に来た。

何も書けなくなっていく。いろんな目を気にしながら。

逃げてきたはずなのに、いつの間にか、ここには逃げ場がなくなっているような気がする。

決して前向きでここまで来たんじゃない。

消去法で残ったものを選んだだけなんです。

ただそれだけなのに、それをまるで能動的に動いているかのように記述することが非常に辛く、そこにもう一週間もの時間をかけている

こんなに向き合っても、一文字も、相手の欲しい形で提供できないのは、それを書かないのではなく書けないからなんだろうなぁと感じている。

今はその思いを、一心不乱に書いている。